WebSig1日学校2011

9月10日(土)に、
デジタルハリウッド大学八王子制作スタジオで開催された、
『WebSig1日学校2011』
昨年に引き続いて、デザイナークラスの算数の授業の先生役として参加した。

(昨年の様子)

昨年は、お話をいただいたときから、
すぐに、こんな話をしようというイメージができていたのだが、
今年は、まさか2年連続でお声がかかるとは思っていなかったので、
正直なところ、内容的にはかなり迷った。
どうしても、昨年の続きという内容になるのだけど、
はじめての方にも、
違和感なく理解できるようにしなければならないので。

「デザインは、形と色の問題じゃない」
というようなことが言われることが多くなってきていて、
でも、じゃあ、形と色の問題はだれが責任を持つのかといったら、
デザイナーしかいないのであって、
形と色のことをもう一度、しっかり考えようよ
ということがテーマで、
そのために、Webデザインだけでなく、
視覚的な表現の歴史を見ながら、
その流れのなかにWebデザインを位置づけてみる
ということも重要じゃないかというような流れを考えてみた。

授業のレジュメ(PDF A4)
授業のまとめ(PDF A3)

ときには、デザイナーのわがままも必要なんだよね。
未来を作るのは、いつでも作り手のわがままなんだから。
そのわがままを通すのは、コミュニケーションなんだけど。

教室

今年の教室は音楽室で、
演出的には、今回も、昨年と同様に、椅子を円形に並べて、
跳び箱やフラフープなどを配置して、
ジャンベを叩きながら授業をはじめた。
実のところ、今年は別の楽器にしようかと思い、
アイルランドのバウロンや、カホンも考えたのだが、
ビジュアル的な魅力と、音の楽しさ感を考えて、
昨年同様、ジャンベにしたのだった。
木をくりぬいてあるので、これが結構、重いんだけど。

授業

授業は、昨年も、熱心に聞いてもらえてはいたのだけど、
実のところ、昨年は目の前で一人だけ、寝ている人がいて、
これをなんとか起こそうと思ったりしたものだから、
そこからリズムを崩してしまったという面があったのだった。
話すということは、精神力なのだな。
(そこが自分は弱いのだ。)
今年は、ほんとうに熱心に、うなづきながら、
楽しそうに聞いていただいて、
話しやすく、うれしかった。
女性率も高くて、いい雰囲気だったし。
(もちろん、男性もいい方ばかりでしたよ。)

お昼は教室で、給食スタイル。
跳び箱に座って給食を食べるなんて、
もう経験できないことだろう。

ただ、このお話を受けた時には、
時間割を確認してなかったんだよね。
多摩センターで午前中の授業はつらかった。
午後の授業の時間は、職員室で昼寝をしてしまった。
職員室は2部屋あったのだけど、
なぜか手前ばかりがいっぱいで、奥はだれも使っていなかったので。
でもここのソファーが奥への傾斜が大きくて、
身体が挟まって、寝にくいんだよね。
寝させないためのソファー?

ソファー

今回はプロジェクタを使わなかったので、
フルアナログで授業をした。
パソコンを持っていっていなかった先生は、
ぼくだけじゃないかな。
パソコン持っていくくらいなら、
ジャンベを持っていくぜみたいな。

WebSig1日学校の魅力の一つに
古い小学校の跡というロケーションがあるのだけど、
今年は暑すぎて、見て回る余裕がなかったのが残念。

また、学校というのは、授業だけでなく、
その前後の時間でのコミュニケーションも重要だと思っている。
色々話しができて、とても楽しく、勉強にもなったのだけど、
ほかにも、話したいと思ってくれていた方も
いらっしゃったようなので、
もっと積極的に、自分から動くべきだったと反省している。
もともと、あまり社交的なほうではないので、
なかなか難しいのですけど。

今年は、Twitterなどで、
スタッフの人たちの動きもうかがえて、
こんなにミーティングしているのかと感心していた。
この情熱には本当に感動する。

ご来場くださったみなさん、そしてスタッフのみなさん
ほんとうにありがとうございました。
今年も昨年同様、とても楽しい1日を過ごすことができました。

技術評論社のサイトでの記事
みんなで“今”を“未来”を考えぬいた1日―WebSig1日学校2011開催