「d/sign」のなかで書体開発の話が面白い。
ひらがなは「な」で勝負するという。
現在の日本語は、ひらがなを使うほうが多いので、
ひらがなはとても重要だ。
小塚明朝をはじめてみたときは、
奇妙な「を」に馴染めなかった。
しかし、最近は少し好きになってきている。
自分としては
ひらがなでこだわりたいのは、
なんといっても「の」だ。
この左下の部分にくびれがあるかどうかは、
書体を選ぶ際に、とても重要になる。
「の」は使用頻度が高く、
「の」にくびれのあるような書体だと、
文字の魅力はあるが、少しデコラティブな感じがする。
文字の形を見せたいときはこちらを使うが、
あまり意識させたくない場合は、
くびれのない書体を使う。
また、大仮名と小仮名の話は賛同できる。
最近は傾向として、大仮名の書体が多い。
仮名が大きいと感じとの大きさの差が少なくなるので、
文字ブロックのなかが、比較的均等に見える。
ボックスがボックスとして認識しやすくなるのだ。
しかし、文字を読むといういみでは、
仮名が少し小さめのほうが、
漢字を認識しやすく、読み進めやすい。
漢字は、その文章での重要な事項を示していることが多く、
かなは、助詞など、文章として成立させるための、
補足であることが多いからだ。
というわけで、小仮名もいいのではないかと思っているのだが、
そんなことをWebCreatorsの連載でも、ちょっと触れたところだった。
WebCreatorsの見本誌が届く。
今回のデザインはこんな感じ。
見ていたらP37とP50 にも名前が出ていた。
「アンケート」といっていたものを使ったのか。
知らなかった。