新しい著書、『ビジネス教養としてのデザイン』が発売になりました。この本では、デザインを職業とするのではないけれども、資料作成やデザイン発注などでデザインに関わる必要のある人に向けてのデザイン入門といった内容になります。昨今、ビジネスのなかでもデザインに関わる機会は増えていることでしょう。デザインの考え方は、ビジネス教養のひとつとして身につけておくべきことだと考えています。
デザイナー以外の方に向けてということで、どちらかというと、言葉で理解できたほうがよいのではないかと思い、できるだけ明快な言葉でデザインの基本的な考え方を表現したつもりです。また、プロのデザイナーと違って、他人の書いた文章をレイアウトするというのではなく、自分自身のなかに表現したい内容があるのだと思います。つまり、著者であり、編集者であり、デザイナーでもあるわけです。プロのデザイナーは情報そのものを書き換えるわけにはいかないですが、一人で行うのであれば、情報の編集からデザインまでをトータルに行うことができます。それをメリットと考えることができれば、よりよい表現が可能になります。
本書では、そのメリットを活かして「情報の構造=デザインの構造」になるようなデザインを目標にして、レイアウトや文字、色の表現によって、これを実現するための方法を解説しています。ぱらっと見ただけでは、よくある配置や文字の使い方、色の使い方の解説のように見えるかもしれませんが、中身を読んでいただくと、「情報とどう関連付けるか」という視点があることにお気づきいただけると思います。
初心者向け、あるいはビジネスユーザー向けのデザイン書は最近とても多く出版されていますが、そういったなかでも「情報の構造=デザインの構造」というのは本書の特徴であり、情報の発信者自身がデザインするときには、最も重要なことだと思っています。自分でデザインする人、あるいはデザインを発注する人にも役立つ内容になっていると思いますので、ご興味がありましたら、ぜひ御覧ください。
colissさんの記事で、本書の内容を非常によく紹介していただいています。この記事より、わかりやすいかもしれないですね。しかも、早いし。よろしければ、こちらもぜひ御覧ください。