仕事を通じて成長する

ゆとり世代とかいう人もいるけれど、ぼくは今の若い世代には好感を持っている。やさしく、礼儀正しい人が多いと感じている。少なくとも、自分たちの頃よりも、いい子が多いと思う。逆に、困ったなと思うのは、現役を引退したくらいの男性に多い。もちろん、この世代の人も、大半は悪い人ではないのだが、駅やお店などで言い争いをしている人を見かけると、この世代のことが多いように感じる。

特定の世代に対して善し悪しを言うことには、あまり意味があることとは思わない。これは想像でしかないのだけれど、会社である程度、偉いと言われるような地位になって引退し、その地位の人間として扱われることに慣れてしまっているのに、日常生活のなかでは、特別に偉い人とは思われない。すると、なんで自分がこんな扱いをされなければならないのかという考え方になってしまい、ちょっとしたことで、諍いを起こすということになるのではないか。世代の問題ではなく、誰にでも起こることのように思う。

人は、仕事をすることによって、さまざまな経験をする。そうした経験を通じて、業務に関わることだけでなく、人間的にも成長したいと思う。しかし、仕事を続けて行き着いた結果が、嫌な人になっていたとしたら、それはあまりに悲しすぎる。

なかなかむずかしいことではあるのだけど、普段から、仕事を通じて人間的に成長できるように、心がけていたいと思う。いろいろな立場の人の気持ちを理解できるようになったり、困難な状況を克服する経験を重ねることで、さまざまな状況に余裕をもって対応できるようになれればと思う。いろんな状況があるから、本当にむずかしいことではあるんだけど。