ワールドカップ準決勝、スペイン対ドイツ。
ダーバンのスタジアムは美しい。
スペインは、不調のフェルナンド・トーレスが
先発メンバーから外れた。
スペインがパスをつないで、押し込んでいる状態では、
前方にはスペースがなく、
フェルナンド・トーレスは生きない。
逆にスペインが得点して、
相手が攻勢をかけてきた時に、
フェルナンド・トーレスをいれてカウンターを狙うというのは、
理にかなった戦略に見える。
スペインのパスワークを賞賛する声が多いけど、
試合早々、このパスでゴールに辿り着くのは無理だと感じたが、
背の高いドイツから、
コーナーキックからのヘディングという予想外の結末になった。
スペインは、背の高いドイツに対して、
高いボールを入れるのを避け続けて、
コーナーキックもショートコーナーを続けていた。
これを続けて、油断させたうえで、
終盤になって直接入れたコーナーキックが決まった。
試合のなかで、文脈を作ったうえで終盤に勝負という
頭脳的な作戦だったと思うのだが、
監督の意図だったのか、シャビの考えだったのか?
シャビが絶賛され続けているけれど、
シャビのパスは正確ではあっても
テンポが同じで、意外性が少ない。
怪我の影響があったのかもしれないが、
セスクのリズムを変えるパスと、
イニエスタがもうすこしドリブルしないと
このままではスペインは決勝で勝てないという気がする。
ちなみに、大会前の優勝予想は、オランダかアルゼンチン。
オランダで的中するか。