電子書籍は存在意義を持つことができるか

iPadには、タッチディスプレイを
本格的に普及させるという意味では
成功してほしいと思う。
でも、電子書籍には、少し疑問を持っている。
音楽のCDからダウンロードへという流れが
モデルとされているけど、
電子的なデータを少額課金で売買する
という点では音楽と同じなのだが、
紙の書籍・雑誌、電子書籍、Webサイト
この3者の棲み分けを考えた時に、
つまり、すでにWebサイトという存在があるがゆえに
音楽と同じようにはいかないという気がする。

電子書籍という概念は昔からあったものだが、
紙の書籍・雑誌→電子書籍→Webサイト
の順ではなく、
紙の書籍・雑誌→Webサイト→電子書籍
の順に普及することになってしまったときに、
果たして、存在意義を持てるのだろうか。

今の状況は90年代前半の
マルチメディアの時代にとても近い。
しかも、今語られていることを聞くと、
そのころと対して変わっていないことに気づかされる。
あの頃と同じようなタイプの人が熱く語っていて
なかにはまったく同じ人だったりもする。