ザ・ローリング・ストーンズ『SHINE A LIGHT』

ザ・ローリング・ストーンズ『SHINE A LIGHT』
試写会にいく。

特に1曲目「Jumping Jack Flash」の編集が素晴らしい。
1カットごとに、こういう絵が撮りたかったのかと
納得してしまう。
また、ゲストのバディ・ガイの顔のアップが
なんともいえない味がある。
スコセッシの職人芸を見せてもらった感じ。

演奏としては、あいかわらず
ドラムのチャーリー・ワッツがいい。
チャーリー・ワッツって、
せめてリンゴ・スターくらいには
評価されてもいいのにと思う。

ギターやサックスがアップになると、
音も大きくなるので、
どのようにミックスしているのかが
とても気になった。
多くのカメラが、動きながら切り替わるので、
定位は基本的に動かしていないような。
帰ってからNapsterで同名アルバムを聞くと、
ミックスが違う。
撮影は二日間おこなわれたようだが、
映画では1日のように見せている。
映画とアルバムでは、テイクの違うものが多いようで、
同名アルバムは、サントラというよりは、
映画とは別テイクの曲の多い、同名のライブアルバム
という位置づけのようだ。

となりに座った男が、
大きな声で延々話しているのが腹が立ったが、
この映画は、ビールでも飲みながら、
わいわい見るのに適している映画だと思う。
でも、FS汐留のシートは、素晴らしく座りやすい。
牡蠣塩を食べて、日本酒を飲んで帰る。

この映画に関するストーンズのインタビューで、
チャーリー・ワッツの言葉が深いもののように感じられる。
──最高の瞬間とは?
「ほんの一瞬の出来事だからね、
 それを捉えないと、もう二度と捉えられない。」