京都:山科の毘沙門堂

山科の毘沙門堂にいく。
高校の時にいった山科の蕎麦屋がまだあったのを発見。
ひっそりとした山寺で雰囲気がいい。
入り口にだれもいない。
しばらくして本堂に入り、寺の由来や
門跡寺院のことなど説明してもらう。
説明もわかりやすく、
ここの人はみんないい人。

なかには、逆遠近法で描いた襖絵があり、
前を歩くと、遠近感が一歩ごとに狂ってくる。
逆遠近法は、万福寺を開いた隠元禅師が
日本の絵師に教えたものだという。
隠元禅師が中国から伝えたものは、
wikipediaによると、
美術、医術、建築、音楽、史学、文学、
印刷、煎茶、普茶料理などがあり、
その名のとおりの隠元豆や
西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚などがあるらしい。
煎茶や逆遠近法、西瓜など、
かなり遊び心のある趣味人という感じがする。

小野の蕎麦屋さんに電話で予約していくと、
デザートをサービスされたり、
お土産をもらってしまったり
大歓迎されてびっくり。
繁盛している店なのに、なぜだろう。

その後、歩いて世界遺産の醍醐寺にいく。
秀吉が醍醐の花見をしたところだ。
五重塔などがあるが、どれも荒れた感じ。
マムシがいた。

三宝院の庭園は、
書院から庭を眺めるととても気持ちいいのだが、
番をしている人たちが、
延々と世間話をしていてうるさい。
毘沙門堂と比べて
人の心の違い、組織の違いを
見せつけられる。