紀伊国屋書店→国立演芸場→国立西洋美術館→東京国立博物館
と文化の日にふさわしい、文化的でハードなスケジュール。
しかも、国立つながり。
国立西洋美術館で開かれていた
ベルギー王立美術館展はすいていて
ブリューゲルの「イカロスの墜落」
などをゆったりと見ることができた。
ブリュッセルのベルギー王立美術館は
無料だし、いい美術館ではあるのだけど、
床がゴムっぽくて、キュッキュッと音がするのが
かなり苦手だった。
ここで見れば、そんな心配はない。
東京国立博物館では、ライトアップして、
「光彩時空」というイベントをやっていたようで
大勢の人が庭にいた。
美術館の壁に写楽などの作品を投射するなど、
アイディアとしてはかなり陳腐で、
なぜ、こんなに人が集まっているのか、
不思議な感じがするのだが、
お祭りぽくて、それなりに楽しくはある。
特別展のなかは、あまり人がいなかった。
一木造りの仏像を集めた特別展は、
全体的に質も高く、興味深かったのだが、
最後の木喰の仏像には驚く。
漫画的で、少しキリスト教的で、
限りなくポジティブでありながら、
台座などは幾何学的にデザインされていたりする。
こんなものを60歳過ぎてから、
いきなり膨大に作り始めるというのは、
かなり異常な精神に思える。
東京文化会館では、
ウクライナのオペラハウスによる
「アイーダ」を上演していたようだ。
エジプトを舞台にしたオペラを、
イタリア人が書いて、
それをウクライナのオペラハウスが、
日本にやってきて、日本人の前で
イタリア語で上演するなんて、
なんてややこしいのだろう。