バルセロナのFW、エトーの
スペインリーグでのシュート決定率は
15%くらいらしい。
同じ環境でも、並のFWなら10%は切るだろう。
ワールドカップなら、もっと下がるはず。
ということは、
まともなシュートを20本くらい打たないと
点が入らない計算になる。
決定力不足というけれど、
確率から考えると、現状も
それほどひどいとはいえないことがわかる。
「印象」は必ずしも正しくはない。
シュートが入らない最大の原因は
おそらく、シュート練習のしすぎだろう。
毎日、課されていたというシュート練習は、
暗に「お前らはシュートが下手だ」
といわれ続けていたようなものだ。
毎日、暗示をかけられていたら、
入るわけがない。
世界の一流プレイヤーよりは下手だとしても、
少なくとも日本で一番うまい選手たちだ。
蹴ることの自体の技術的な問題よりは、
自信をもって蹴ることの方が大切なはずだ。
試合のなかの限られた時間、
限られたスペースのなかでは、
技術より自信の方が重要なことが多い。
サッカーゲームでも、
シュートをはずし続けると、
次もはずすんじゃないかと思って、
シュートのタイミングを逃すことがある。
なんだ、自分のなかにも柳沢がいるんじゃないか。