ワールドカップのメンバー発表

ジーコは最後で現実的な選択をしたようだ。
いい時の久保なら、W杯で見てみたいが、
本調子になるのは難しかっただろう。
この2試合で判断したことは確か。
「すでに決まっている」は嘘だったわけだ。
嘘がつけるようになったのは、
監督としては大きな進歩だ。
久保の「また、落ちたか」という言葉が悲しい。

代表枠はキーパー3人を含めて23人なので、
けが人がいると紅白戦にも支障がでる。
練習のときのサブ組が作れることを前提に
各ポジション2人を選んだように見える。
そのため同じタイプばかりが
かぶってしまっている。
柔軟に対応できる人を選んだというが、
その通りで、スペシャリストはいない。
中盤の守りのスペシャリストとウィングタイプは
試合の流れのなかでは
必要になることがあるだろう。

ルマンの松井を見たいとは思うが、
ジーコの場合、交代選手はFWの二人だろう。
中田や中村に変えて
松井を使うとは思えない。
まだ若いので、
練習要員にされるくらいなら、
かえってよいのかもしれない。
残念だけど。

強いチームが2-3しかないスコットランドの
一番強いチームで活躍するよりも、
チャンピオンズリーグの上位に
1チーム程度は入っているフランスリーグで
(リヨン/モナコ)
昇格したばかりのチームで活躍した松井のほうが、
価値が高いと思う。
月刊MVPとかにもなっているわけだし。

相手が弱い×味方が強い=試合に出るのは大変だが、いいプレーをしやすい
相手が強い×味方が弱い=試合には出やすいが、いいプレーをしにくい

補欠は指定しないというが、
補欠ではなくて、20歳前後の若手を
紅白戦要員として、国内合宿だけでも
呼べばいいのに。
お互いにメリットがあるだろう。

ジーコって、監督としてはともかく、
いい人だなあという気はする。
神様に策士になれというほうが無理なのだ。