2月のはじめに
電気用品安全法に関わっている
経済産業省の役人が、
普通のプロバイダー(dion)で
「経済産業省の○」と実名で
ブログをはじめた。
お金をかけずに情報提供するために
広報の担当者に進められて
ブログをはじめたのだという。
それ自体、悪いことだとは思わない。
仕事というのは、
たとえ会社のためにしたことでも、
ホリエモンなんかを見ればわかるように、
最後は個人が逮捕される。
もっと個人の名前で行動することが
普通のことであるべきだと思う。
しかし、実際には、
すべてのアウトプットを管理したがる広報の人間が
「自分でブログをやったら」
とはまず言わない。
まして、管理の及ばない通常プロバイダで。
また、この問題が問題になりかけた2月にオープンして、
膨大なコメントが殺到し、
それに対して、コメントを返したり、
反応するようなエントリをすることもなく
閉鎖してしまうというのも、
ネットに対する無知というレベルではないように感じる。
個人で勝手に作ったというよりは、
組織として、個人名を使っておこなったこと
というような気がしてしまう。
色々な意見を伝えることは大切だし、
そのためのブログだろうと思うが、
脅迫じみたことを言うべきではないし、
どんな意図で作られたにせよ、
もうすこし大切にすべきだったと思う。
感情的な言葉による
集団リンチのようになってはいけない。
今後、ネットを政治や行政のなかに
どのように生かしていくかというのは
重要な問題になる。
しかし、それはネットだけの問題ではなく、
人間の感情そのものの問題だから、
とても難しい。