野洲

花

高校サッカー、野洲対鹿児島実業を少し見る。
子供の頃はよく見ていたけど、
高校サッカーを見るのはかなり久しぶりだ。

ジェフのオシムがほめたという野洲は、
確かに面白いサッカーをする。
ヒールキックが何度も出てくるサッカーなんて、
今までの高校サッカーにはなかった。
サイドチェンジの精度も素晴らしいし、
DFが押し込まれた状態でボールをとっても、
クリアしないで、きちんと繋いでいく。
「ちょいワルで、ちょっとセクシーな選手を(育てたい)」
のだそうだ。
「有料試合なので、面白いサッカーをする」とは
高校のチームとは思えない。
プロでも、勝負だけしか考えずに、
つまらないサッカーをするチームが多いのに。
延長の決勝点も美しかった。
ジーコジャパンよりも流れがある。

坊主刈りの国見が出てきてから、
高校サッカーはつまらなくなったと思う。
それまで、野球は坊主だけど、
サッカーはもっと自由だった。
そこに無粋な国見が出てきて、
一時代を築いてしまった。
野洲の監督は、
「野洲から日本のサッカーを変える」
といっていたらしいが、
それは本当になるかもしれない。
モリーニョが登場したときのような雰囲気を感じる。
表情や喜び方などもなんとなく似ている。
「モリーニョより面白いサッカーをしている」
というかもしれないが。

8年後か12年後には、
山本監督が日本代表を率いて
ジェフに入団する青木がエース
というようなことになるかもしれない。

野洲は「のす」かと思ったら「やす」なのか。
パソコンできちんと変換できることに
驚いてしまうようなマイナー感。
市の名前はすべて辞書に入っているのだろうけど。