TVバンク

ソフトバンクが、インターネットでパソコンに放送並みの高画質で
番組を配信する新たなサービス「TVバンク」を発表した。
「TVバンクは、世界のどの国のテレビ局でも
世界中の視聴者に映像を伝えるインフラを提供でき、
優れた映像なら一億人、十億人が同時視聴することもありうる」
という。
しかも、新会社を台湾に設立した。
すでに、機械としては
テレビ(HDDレコーダなど)もコンピュータも
ほとんど違いはなくなっている。
地上波デジタルで、第2東京タワーを建てて、
空から電波を発信する必然性はすでにない。
ソフトバンクのサービスになるかどうかはわからないが、
「TVバンク」的なものが、
地上波デジタルに勝つ可能性が十分にあると思う。
しかも、その対象は国内である必要がなく、
コンテンツも世界中から集められる。

著作権にゆるい、台湾という立地が
良い方にでるか、悪い方にでるか。
台湾は、今、中国の外交攻勢で、
国交のある国がどんどん減っているらしい。
パソコンのパーツという意味では、
台湾は世界のパソコン工場といえる。
ネットでつながっていれば、
かえって自由になんでもできる
治外法権的な場所ともいえるかもしれない。

ネットで提供できる情報は、
テキストとサウンドと映像だ。
テキストは結局、目的の情報にたどり着くための
検索サービスということになり、
googleとYahooが主導権を握った。
音楽はアップルが握りつつある。
つぎは、ここ数年のうちに
映像の主導権争いということだろう。
アップルが参入する可能性も
あるかもしれない。

ソフトバンクの動きには注目したいが、
デザイン的な部分も少しはこだわってね
といいたいところではある。
また、単なる「テレビのネット化」ではなく、
広い意味での映像文化の裾野を広げるような
ものであってほしいと思う。

獅子座流星群のピークは17-19日らしい。