丈夫な人

サッカー日本代表対ドイツ代表を観戦に、
横浜スタジアムまでいく。
菊名・小机間の電車は超満員で苦しい。
菊名駅も小机駅も、駅の構造が悪く、
ホームは人でいっぱいになる。
こんなことを続けていたら、いつか大事故が起きるだろう。
人間を人間扱いしていない。
都内の電車はすべて南北線のようにするべきだと思う。
駅舎の建て替えなど、ほかの何よりも、
安全を重視すべきなのに。

昼間は暖かかったのだが、
夕方から風が出てきて寒い。
しかし、スタジアムにはいると、
風があまり吹き込まないようになっているのか、
着込んできたせいもあって、
それほど寒くはない。
上の方では風が舞っていたようで、
試合開始前にまかれた紙ふぶきが、
試合後半まで、いくつかそのまま舞い続けていた。

試合前、久米宏がでてきて、来年のドイツ年のアピール。
この試合、なんと言っても国家独唱が見ものだった。
堀内孝雄は、出てきた段階で、「なんでー」と言う声と
笑い声が聞こえる。
しかも、歌いだしたら、音程は外れるし、
高い音は声がでない。
ドイツにも放映されているのに、恥ずかしい。

堀内孝雄は、アリスの頃は
アメリカンロックテイストの歌も歌える
いいボーカリストだったと思うが、
すっかり演歌の人になってしまった。
今では演歌のイメージが強くて、
出てきただけで笑われるのはかわいそうだと思ったが、
自分の音域も把握できていないようでは、
プロとしては失格だ。

試合は0-1か0-3くらいかと思ったが、予想通りの展開。
稽古をつけてもらったという感じ。
ドイツは、余裕をもって、日本選手を振り回して、
あっさりと勝った。
ファールも少なく、5分くらいの力という感じだろう。
しかし、5分の力だから弱いかというとそうでもない。
かえって、力が抜けていることによって、
周りが見えてよいプレーができるということは
よくあることだ。
本気になると、かえって判断ミスがでるということもある。
ドイツは、本気ではなかったが、
(それゆえに?)良いプレーを見せてくれた。
ぼくはサポーターではなく、サッカーファンなので、
バラックの美しいシュートなど、
楽しむことができた。

ベッケンバウワーもクラマーも来ていたらしい。
ドイツは、少なくともビジネス的にはかなり重要な来日であったようだ。

それにしても、日本にも、もう少し面白いサッカーをしてほしい。
攻めるスピードが遅く、三都州のところで必ず止まる。
そして、抜けずにほとんどボールをとられる。
高原も、ボールを受けて振り向くことができない。
なんとか勝負になっていたのは、藤田と玉田くらい。
現在、弱いチームの選手が多いのは、なぜだろう。
けが人はともかく、
今、好調な人が代表に呼ばれていないのだから、
弱くて当たり前だ。

試合も終盤になると、
次第に冷え込んできて寒くなってきた。
駅への帰り道、同じように観戦帰りの女子高生が
ミニスカートの制服で、コートも着ないで普通に歩いている。
丈夫すぎ。