技術評論社から2002年6月に出版された
「ウェブサイト制作のワークフローと基礎技術」の絶版の事実が明らかになる。
すでに出版社の在庫は0とのこと。
担当の編集者も知らなかったとはどういうことだろう。
契約書には、出版社には「本著作物の複製ならびに領布の責任を負う。」と明記されている。
期間は3年だ。
多少早めになくなってしまっても仕方がないが、
半分で、しかも捨てるとは。
マクドナルドのハンバーガーじゃないのだから。
1年ちょっとで6000部はそれほど悪い売れ方とは思えないし、
アプリ系の本と違って、コンスタントに売れる可能性が高い。
3年で12000部はそれほど無理な数字とは思えない。
普通に、商売として考えても妙な話だ。
また、大学で教科書として使っていることは出版社も知っている。
昨年、著者なのに献本として出版社から1冊もらったのだから。
ほかにも、教科書として使っていただいているという話は聞いたことがある。
そうした分くらい残しておいてもかまわないだろう。
4月になって、絶版ということがわかったら、かなり困る。
そもそも、出版という仕事を何だと思っているのだろうか。
怒りはあるが、これ以上こういう会社とは
関わりあいたくないというのが今の気持ちだ。
できるだけ早く出版契約を解除してもらおう。
気分転換に中村橋へ行く。
貫井の図書館で本を返し、
練馬美術館で開かれていたアマチュア美術展を見る。
五味太郎の「サトリくん」という絵本を布で作ったものがあり、
とても面白い。
サトリくんは生まれつき悟った鳥だ。
無表情だがかわいい。
すこし癒された気がした。
でも、ぼくはサトリくんにはなれない。
山嘉で寿司。
早めにいったこともあり、
久しぶりにゆっくり食べれる。
気分がだいぶ落ち着く。
帰り道、とても寒く。
いや冷たく、月が美しい。
寒すぎて、ちょっと冷える。