ニッポン放送

ホリエモンはニッポン放送の価値は、
持ち株会社としての価値しかないといっているようだ。
株の取引きに関しては、別に問題はないと思うが、
ラジオというものの理解に関しては反対だ。

ラジオは、うるさいテレビを見たくない人や
仕事や勉強をしている人が聞いている。
ラジオが提供しているのは、「情報」ではなく、
もっとメンタルなものだと思う。
「事業」だといって、通販のようなものを持ち込むと、
ラジオの本当の存在意義はなくなってしまう。

J-waveの開局以来
AMはほとんど聞かなくなってしまったが、
ニッポン放送には、誰が所有してもかまわないけど
「ラジオ局として」がんばってほしいと思う。
ネット時代のラジオ局とはどうあるべきかということは、
今回のことに限らず、考えるべき課題ではあるだろう。
ホリエモンがその解を持っているようには、
あまり見えないのだけど。

先日いったお台場の昭和の街に
ニッポン放送の広告があり、
1242Khzになっていた。
昔はAM放送は10Khz間隔で、
ニッポン放送は1240Khzだった。
昭和の街は昭和30年代くらいみたいなので、
当時の広告があれば、1240Khzのはず。
それが、電波が混雑するようになって、
9Khz間隔に変更になり、
1242Khzになったのだ。
確か、昭和50年代だと思う。
しかし、一応現在見れる広告なわけで、
現在の周波数を書かないわけにはいかなかったのだろう。

そういえば、ぼくはラジオが大好きな小学生だったので、
ラジオ局がほしいと思ったことがある。
海外にまで放送できるラジオ局。
今ラジオ局は、機能としては、
やろうと思えば、ネットでできる。
そう考えると、ニッポン放送がほしいというのは、
ラジオ局がほしいのではなくて、
会社の価値がほしいだけということだ。
どんなものでも、そのものに対する愛情を持っていない人に
所有されるのは不幸だ。

夜は久しぶりに独楽寿しにいく。
独楽寿しがテレビで紹介されるらしい。
繁盛してもらうのはいいことだ。
でも、あまり混み過ぎないとよいのだが。