親知らずが痛くて歯医者に行く。
菊地成孔の番組が、
クビの裏事情をぶちまけて終了した。
ここまで、明快に語ってしまうのも珍しい。
J-Waveはインターネット放送の普及を目指していて、
10月からは2時間番組の最初の30分を
インターネットオンリーにしたりしている。
それを聞けば、電波のほうは聞かなくなるので
つまり、電波とかぶってもインターネットを
優先しようとしている。
インターネットラジオなら、
電波の届く範囲や、電波法の制約もなく、
聴取率調査などという曖昧なものではなく
明確に聴取者の数値がでる。
広告媒体としての魅力は高い。
たとえ電波の聴取率が下がっても、
インターネットラジオにかけようという
姿勢が伝わってくる。
それ自体は、間違いではないと思う。
ところが、菊地成孔によれば、
インターネットラジオでかける曲は
基本的に日本レコード協会の管理しているものが
望ましいということになったのだという。
そこで、かけている曲を調べてみたら、
菊地成孔の番組でかける曲の
ほとんどがはずれていたので、
このまま続けるのは無理と判断されたらしい。
音楽中心のラジオ局にとって、
選曲というのは、本来は魂だろう。
そこだけは妥協してはいけないのではないか。
いくらインターネットラジオを普及させるといっても
本末転倒という気がする。
もともと、それほどマニアックな選曲ではないので、
ああいう番組がなくなるのは本当につまらない。
さらに、最近は個人情報の管理がうるさいので、
菊地成孔宛のメールも、その場で見るだけで、
もってかえることができないらしい。
放送局宛といっても、
むしろ、放送局に使われるほうが
個人の意志に反している気がする。
メールアドレスを印刷しないとか、
誰あてのメールなのかのチェックボックスを用意するとか、
それだけのことだと思うのだが。
著作権と個人情報保護法の悪しき運用が
最近、本当にひどい。