物語

WebCreatorsの見本誌が届く。
今月の連載はこんな感じ
透明PNGを使っているので
IE7かFirefox、Safariで見て欲しい。
バイオリンを撮影して使っている。
片手で持って、片手で撮影している。

イブの沢木耕太郎の番組で、物語を募集していたが、
沢木氏自身、かなり予想外な結果で、
長編が多く、よい短編は少なかったようだ。

まず、沢木耕太郎が募集することで、
必要以上に力が入ってしまったということがあるだろう。

また、収まりのよく出来上がった物語を書くよりも、
短いちょっとしたシーンのなかに
背後の物語を感じさせるといった表現のほうが
日本人に向いているのではないかと思う。
そういう意味では、
いつも紹介される普通のメールのほうが、
むしろ物語を感じさせてくれていたと思う。

今の日本のラジオに、
短編の物語を聞かせる番組は少なく、
よい例に触れていないということも大きい。
やはり、ものづくりというのは、
よい作品に触れることによって、
作品の質が高まっていく。

また、物語を書きたいと思う人の多くが、
むしろ語りきることができないがゆえに、
語りたいという欲求を抱いているのではないか
ということを思ってしまう。
それは、まさに先日の山陽さんにも
あてはまってしまう。

とはいえ、タイム誌のPerson of the Yearが
「YOU」であったように、
CGM的な企画であったともいえ、
沢木氏のジャーナリスト的な時代感覚が
表れていたようには思う。

テレビを見ていて、
誰かがこのテレビを見ているんだ
とはほとんど思わない。
でも、ラジオを聞いていると、
同じ瞬間に、いろんな所で聞いている人がいるんだ
と感じてしまう。
この感覚は何なのだろう。