野村総研が、
YouTubeへの対抗策となる「融合放送」を提案
というニュースを見た。
gooのニュースなので、
リンクしてもすぐに消えてしまうので、
一部引用すると、概要としては以下のようなものだ。
==========
融合放送とは、
「放送的に制作・編成されたコンテンツが、
通信で配信されるもの」だという。
いわば、テレビでしていることを、
そのままインターネットに持ってきた形だ。
融合放送を実現するための主な要因は、
1)放送免許を持つこと
2)自主制作であること
3)配信側がタイムテーブルを組むこと
4)放送規律を守ること
5)通常の動画再生ソフトで視聴でき、DRMを使うこと
6)オープンかつコミュニティ性のあるネットワークで配信すること
7)広告収入であること
放送免許とか、タイムテーブルとかいっている段階で
いつの時代の人ですか?とたずねたくなる。
野村総研の理事長で、情報学博士などという人が、
こんなことを言っているようでは、情けない。
平面デザインや文章でさえ、
印刷物とWebでは、条件が異なる。
書籍に適した文章がWebで良いとは限らないし、
デザインも同様だ。
メディアが変われば、内容も変わり、
それをビジネスとして成り立たせる方法も変わる。
メディアの独自性にフィットしていないコンテンツは
次第に淘汰されていく。
そんなことは、当然のことだ。
Webが映像を見るメディアとして
普通の人のレベルまで一般化したのは、
この1年だろう。
それはやはりYouTubeの力だし、
プラグインがどうとか、
データレートがどうだということがなくなって
ブラウザ内で見れるFlash形式の映像が
普及したことも非常に大きい。
今後は、Webは映像メディアの一つとなるだろうが、
それはテレビの変わりではなく、
テレビで表現できないことをするため
であるはずだ。