読解力と入力しようとして
「どくかいりょく」と打ったら、
「毒か威力」と変換された。
書こうとしていた内容にぴったりだったので、
ちょっと驚く。
IT Mediaの+D Blogが閉鎖されるようだ。
ちょっとびっくりしたのが、利用規約。
「ブログを利用される方すべてについて、
ブログの利用を開始した時点で適用されます。」
この「利用」のなかには、見ることも含まれるようだ。
ブログを見た段階で、規約が適用されるなんて。
最近、ブログの「炎上」が話題になっている。
+D Blogの閉鎖も、度重なる炎上が原因の一つだろう。
これらを見ていると、
読解力というのは、知的な能力というよりは、
心の能力なのではないかという気がしてくる。
理解しようという気持ちがなければ、
文章によって意味を伝えることなんてできない。
文章は、どんなふうにも解釈できるし、
それを許さないような文章を書いていたら、
法律の条文のような文章ばかりになってしまう。
言葉の先にあるものを想像しない読み方なんてものは
いくら明晰でも、読解力とはいえない。
おおげさに言えば、
愛がなければ、どんなに言葉を連ねたって
気持ちは伝わらないのだ。
愛があっても難しいのに。
極端な話、ぼくは
世の中から辞書というものをなくした方がいいのではないか
とすら思っている。
言葉の意味は、文脈のなかで生まれてくるものだ。
言葉の定義を一つひとつ積み重ねていけば
文意が完全に理解できると思うの誤りだと思う。
こういった書き込みをしている人たちは
IQ的にはバカではなさそうだが、
いきなり棘のある文章で乗り込んでいく姿勢は
本当の意味でのインテリジェンスのある人間とは
いえないだろう。
そして、かなりのヒマ人だ。
炎上したブログの書き込みを見てみると
そのベースに「妬み」のような感情を強く感じる。
ネットのなかに、負の感情が
ヘドロのようにたまっていくのは悲しいことだ。
それもまた、社会の一部ではあるのだけど。