日本では、「ローマの休日」の著作権がきれたらしい。
キネマ旬報映画総合研究所の所長の言葉として、
以下のようなコメントがあった。
「安価なDVDが出回ることは、
映画界にとって歓迎すべき決定ではない。
個人的にも、映画が文化というより消費財に
なっていくようで違和感を感じる。
正規版の側には、映像のクオリティーを高めたり、
メーキングや関係者のインタビューなど付加価値を高め、
より魅力的商品を作る努力をしてほしい。」
50年、魅力を持ち続ける作品というのは、
やはり偉大だ。
それを多くの人が安価に見れて、
物語を共有できるということは、素敵なことだ。
そうした体験が、新しい映画ファンを作っていく。
著作権が切れるということは、映画会社の商品から、
社会の共有財産としての文化になったということだろう。
言っていることがまったく逆だと思う。
メーキングや関係者のインタビューって
付加価値なんだろうか。
欲しい人も一部にはいると思うが、
セット販売するようなものではないはず。
それを「魅力的な商品」と思っているようでは、
魅力的な商品は作れないだろう。