WebCreatorsの見本誌が届く。
第2特集はWeb業界の仕事について。
Introductionの文章が、
気持ちが入っていて熱い。
今年に入ってから、
「だれかいい人いませんか」
という話がとても多い。
やはり、経済的に回りだしているという
兆しなのだろう。
しかし、Webの世界ということでいえば、
「ブログでいいじゃないか」という傾向が
強くなるように思う。
ブログと、本当に作り込んだサイトの2極化は
ますます進むだろう。
しかし、それにはMovableTypeじゃだめだ
と思っている。
かといって、XOOPSのような多機能なCMSが
適しているとは思えない。
もっと手軽に動かせて、柔軟なツールが必要だし、
それでWebの世界はかなり変わる。
GoogleがNet上でページを作れる
サービスをはじめたが、
こういう方向ではないだろう。
そもそも、今のWebサービスを作っている企業は、
「ユーザーを囲い込んだら勝ち」という論理で
動きすぎている。
つまり、それは一カ所のサーバー(サイト)で
すべて管理するわけで
実は、結構時代遅れのやり方と思うのだ。
Web2.0がブームになっているが、
自分なりこの方向性の行く先を解釈すれば、
「ネットワーク型のオブジェクト指向」なのだと思う。
プログラムを少しでもかじった人ならわかると思うが、
現在のプログラムでは、
データとその処理方法をセットにした
「オブジェクト」という概念をもとにして、
これらが情報をやりとりしながら動いている。
これはつまり、タクシーというオブジェクトは、
タクシーに乗って「新宿駅」といえば、
新宿駅に連れて行ってくれる。
情報を与えれば、
それに対する結果を返してくれる訳だ。
こういったものを組み合せて
プログラムが出来上がっている。
しかし、情報のやりとりの仕方さえ決めてあれば、
それは一つのプログラムの内部である必要はない。
現在では、Amazonのサイトに情報を受け渡せば、
RESTやSOAPといった仕組みで
結果をもらうことができる。
それは、一つのプログラム内で完結していた
オブジェクト指向を、ネットワークに拡大したもの
と考えることができる。
つまり、インターネットによって情報(データ)が
ネット上のどこにあってもよいようになった段階から、
プログラムがどこにあってもよい段階になってきた。
そして、どこまでが「一つのプログラム」といえるのか
といったことが無意味になってきている。
そう考えると、ユーザー囲い込み型ではないでしょう。
現在は、googleが理想化されているが、
そろそろ、googleの先を考える必要がある。
水は上には流れない。