笑えるということ

大学へ行く電車のなかで、
サッカー雑誌を読んだりする。
ドイツに行ってから、
ほとんどまともな練習をしていなかったり、
練習中、ジーコが一言も口をきかないし、
中田は他の選手と話さないなど、
試合が始まる前に、すでに崩壊していたことが
明らかになってきている。
練習を一般公開しているのだから、
デマでもないだろう。

ジーコの選んだ選手は、
基本的にまじめな人が多いように思う。
松井や平山は、大事なときでも、
皮肉くらいは言えるユーモアがある。
笑いというのは、心にゆとりがないとでないので、
笑えるということは、とても重要だ。
まじめな人が集まって、
煮詰まってしまったのかもしれない。
ブラジル代表が試合に出る前の映像を見たが、
あれだけ強いブラジルの選手が、
極限までテンションを高めている。
強いはずだ。

オシム監督には賛成だったが、
少し遅かったような気はしている。
今のサッカー協会の対応では、
断られることもあるかもしれない。
ジーコが続投しないことは、
4年前から明らかだったのだから、
本当にオシムにしたいのなら、
昨年末にオファーしておけばよかったのだ。
イギリスなど、大会前に後任が決まっているのは
珍しいことではない。

オシムは、ボスニア紛争で民族同士が殺し合うなかで
代表監督をやっていた人なのだ。
いい加減な対応が通じる人ではない。

ジュビロの強かった時代を作った
桑原氏を押したいのだが、
今の状況だと、「とにかくビックネーム」
という感じになってしまうのだろう。

川淵氏の時代は、
そろそろ終わらせた方がいい。
その上であらためて監督を決めればいい。

■今日のワールドカップ
ドイツ対アルゼンチンは、予想通りPK戦。
考えてみれば、PKでホームのドイツには勝てない。
アルゼンチンはキーパーの怪我が不運だったが、
メッシなどのいい選手を、ベンチにおいたままでは
働きようがない。
攻撃的な選手を交代させたあとに
同点にされてしまっては、
攻めようがなかった。
守りに入るのなら、交代枠を延長までとっておくべきだった。
メッシは、出場したときはいいプレーを見せていたが、
まだ怪我が十分に回復していなかったのだろうか?

イタリア対ウクライナは、
運も力もイタリアが勝っていた。
シェフチェンコも怪我が直ったばかりで、
本調子ではなかったようだ。
ベスト8で、ある程度満足してしまっていた
という面もあるのだろう。