Sunday At The Village Vanguard

Bill Evans Trioのアルバム
「Sunday At The Village Vanguard」と
「Waltz for Debby」が録音されたのは
1961年の6月25日、日曜日。
45年前のこと。

ダーウィンが研究していたゾウガメが
176歳で死んだらしい。
名前はハリエット、通称ハリー。
歴史上の人物と、時を共有した生物がいるなんて。
本当に亀って長生きするんだと感心する。

ジーコは、責任逃れ的な発言ばかりを残して
去っていった。
物事がうまく行かなくなった時にこそ、
人間性は表れてくる。
プロの監督としての仕事をしていないのに、
選手だけに「プロ意識がない」といわれても。。。
ジーコを選び、途中で解任できなかった
サッカー協会が一番悪いのだが。

若い世代の代表は見たくないといった段階で、
本当にやる気があるのかを判断すべきだったし、
兄をコーチにするのは絶対に拒否すべきだった。
雰囲気がユルくなるのはあきらかだし、
予選や退会途中で解任ということになっても、
内部にジーコの兄しかいないのでは、
辞めさせられないし、
日本人に経験が残らない。
ジーコは、自分の居心地のいい環境しか、
考えていなかったのだ。
ジーコをめぐるサッカー協会の判断は、
すべてが間違いだった。

次期監督はオシムになるようだが、
川淵キャプテンの次の言葉はかなり恐ろしい。
「選手が練習の中で自分で判断して参加するというやり方は、
 見たことも聞いたこともない。
 選手の判断を中心においてチームづくりをする監督こそが、
 ジーコ監督の考えを受け継ぐには最もふさわしい」
オランダでは、「○○をしろ」とは言わず、
常に疑問形で話しかけることによって
選手自身に判断させるという指導方法が
子供からプロレベルまで浸透しているという。
指導者教育がもっとも進んでいる国の一つである
オランダの実情も知らないとすれば、
代表監督を選ぶにはあきらかに力不足だろう。
川淵氏の、サッカーを文化として根づかせよう
という理想には共感するが、
サッカーの勝負に関することからは、
手を引いてほしい。

オシム監督就任は、勝ち負けはともかく、
色々な意味で面白いことにはなりそう。
できれば2年早く、この決断をしてほしかった。
少なくとも練習はきちんとできる。
ジェフの巻は、代表の練習なんて、
ジェフに比べれば、かなり楽だといっていた。
中田は、ジーコの練習では勝てない
といったようだが、どれだけ変わるのか。
サッカーは試合が始まったら選手のものなので、
シュート練習ばかりで、練習ができない監督は、
選手に何も伝えられない。
しかし、トルシエ以上に強い個性に、
協会がついていけるのか。

「2年契約に2年のオプションを付ける形がいい。
 協会が自分の仕事に満足するか分からないし、
 そちらの方がお互いにとっていい」
と長期保証を断り、
「日本人のアシスタントコーチをつけてほしい。
 そろそろ日本人が監督をやる時期がきているから」
と要望しているらしい。
ジーコとは対極。
さすがに、状況がよく見えている。

■今日のワールドカップ
イングランド対エクアドル。
いいプレーをしていたのはエクアドルだが、
イングランドは省エネで勝った。
生卵をそっと運ぶような試合。
こういう勝ち方をしておくのも、
最後まで残るためには必要なことなのだろう。
フランスの名車2CVは、
生卵を運んでも壊れないというのが
コンセプトだった。

ポルトガル対オランダは予想通りの消耗戦。
この試合から本当のワールドカップが始まった。
プレーとしては、賞賛すべき部分は少なかったが、
これが本当の真剣勝負という部分を見せつけられる。
年代的にも、選手の個性という面でも
バランスのとれていたポルトガルに対して、
オランダは若すぎていて、
また、いつものように、わがままなプレーが多かった。
といっても、はずす方がむずかしいくらいの、
2本のシュートが決まっていれば
オランダが勝っていたわけで、
後半、荒れてしまって試合のリズムがなくなったり
運に見放されていたのかもしれない。
審判があまりにも稚拙だったのが悔やまれる。
オランダのサポーターは、
こんな負け方をしたあとでも
拍手を送り続けて、素晴らしいと思う。

サッカーは、ルールを厳格に運用したら
試合にならない。
ロスタイムというように、
試合時間すらいい加減で、
ルール上は、シュートの途中でも
時間になったら試合終了だが、
慣例としては、負けているチームの攻撃が終わったときに、
試合終了の笛を吹く。
ルールをガイドラインとして、
双方が、納得するように試合を調整していくのが
審判の仕事なのだ。
そのあたりがわかっていない人だったようだ。
不適切と思われる判定が続く場合は、
マッチコミッショナーが、
後半から審判を交代させることができるというように、
審判にもレッドカードは必要だろう。
そもそも、ワールドカップくらい、
前半と後半2人制にしてもいい。

退場したポルトガルのデコと
オランダのファンブロンクホルストが
バルセロナのチームメートということもあり、
隣に座って観戦していたのは、ほほえましかった。

次のイングランド戦に
デコが出場停止になるのは、
ポルトガルとしては痛い。