曾我蕭白

眠れぬまま、早朝京都に行く。
新幹線のなかでも、なかなか眠れない。

ホテルに荷物を預けて
京都国立博物館で、曾我蕭白展。
「円山応挙がなんぼのもんぢゃ!」という
ポスターのコピーが魅力的だ。
人物がとても個性的で、力がある。
あまり混んでいないので、じっくり見れる。
カフェで食事をしてから、
常設展などを見る。

京博はとてもいい展示をしていると思うが、
絵の横の解説文は、感心しなかった。
絵のなかの人物の表情を説明するのに
「末期ガン患者のような顔」
などと表現する必要があるとは思えない。
うまい文章というものを勘違いしているような気がした。
いい文章というのは、
独りよがりの比喩を重ねるようなものではない。

一度、ホテルに帰り、
チェックインを済ませてから、
東本願寺経由で、四条まで散歩。
東本願寺は修復中。
世界最大級の木造建築の外側を、
すっぽりと工事用の鉄骨建築が囲っている。
この状況自体が、不思議な美しさがある。
しかも、そのなかに入ることができる。
これは貴重な体験。

四条では、
元小学校の建物を利用した京都芸術センターは、
昔の小学校の世界を味わうことができる。
カフェもあって、ゆっくりできる。
小学校の建物で、ワインを飲む。

アイリッシュバーでギネスを一杯飲んだ後、
牛タンを食べてホテルに帰る。