プリントギャラリーで開かれていた「エミール・ルーダー展」で見た
素敵な文章。
アイゲマイネゲヴェルシューレ・バーゼルにおける
タイポグラフィ専科の教育目標
わたしたちの時代の表現としてのタイポグラフィの追求。
タイポグラフィにおける形式主義や過去の成果の単なる模倣の排除。
あらゆるタイポグラフィック・デザインの基礎としての
素材の本質と誠実さに対する感性。
カラーとフォルムの徹底的体験への指導。
わたしたちの時代のあらゆる事象、
すなわちグラフィック、絵画、音楽、文学、思考法と
密接に絡み合うタイポグラフィ。
1942年 エミール・ルーダー
「形式主義や過去の成果の単なる模倣の排除」
「素材の本質と誠実さに対する感性」
というあたりにぐっとくる。
誰かが作った「ルール」を真似ればいいわけじゃない。
そして、
「わたしたちの時代のあらゆる事象、
すなわちグラフィック、絵画、音楽、文学、思考法と
密接に絡み合うタイポグラフィ。」
情報のデザインは、
世の中のあらゆることと切り離すことはできないし、
そうしたものとの関わりのなかでこそ
価値が生まれると思う。
ジャンルを切り分けて満足している場合じゃない。
いい展示でした。