わかりやすそうで、わかりにくいこと

パソコン関係やAV機器、楽器関係は好きだし、まあわかるのだけど、家電ってわかりにくいよなと思ったのが以前の記事を書いた動機でもある。たとえば、床暖房で、強・中・弱の設定がある。これとは別に温度の高・低の設定がある。強の低と、弱の高はどっちが温かいの?どっちが省エネなの?とか。

お風呂で、お風呂の温度設定を41度に設定したとして、給湯温度の設定を60度にして蛇口で41度になるのと、給湯温度を41度にするとのどちらがいいのか(給湯温度が41度だと少し冷めてしまうだろうから、少し高めがいいと思うけど)。点検にきた東京ガスの人に聞いたのだけど、「フルパワーはあまりエコではないんですけど」というだけで、どの設定がいいとはいえないようだった。使うのは使いやすいし、使い方がわからないわけではない。日常的に困るということではないんだけど、よく考えるとよくわからないことってある。

電子レンジも、料理ごとの設定はたくさんあるのに、500Wと800Wをどういうときに使い分ければいいのかはマニュアルには書いていない。オーブンの強火・弱火はわかるけど、レンジで使い分ける状況ってどうなんだろう?飲み物モードがあるのに、「飲み物モードでお燗はできません」って書いてある。何でだよ、理由を述べてくれよといいたくなる。そもそも、料理ごとのメニューの一番はじめがなんで「もやしのナムル」なの?細かすぎないか?

PC系はわりと理屈がわかりやすいのだけど、家庭用製品って、一見わかりやすそうにするために、内部でどういうことをしているのかがよくわからないので、最適の設定がなんなのか、よく考えようとするほど、よくわからなくなる。わかりやすそうにするってことは、何かを覆い隠して、ブラックボックスにしてしまっている場合が多いので、そうすると、かえってわかりにくいということは起こるなあと思う。

基本的な考え方を理解してもらったほうがいいのか、ブラックボックスにしてしまったほうがいいのかというのは、判断がむずかしいかもしれないが、もう少し基本的な考え方を簡潔に伝えることはできるような気がする。