初高座

落語教室の最終回で発表会。
ついに初高座。
結構、お客さん来ているし、
高座、高い。

教えていたりするくせに、
話をすることには、本当に自信がない。
もっとも苦手な分野なのだが、
圓窓師匠に教わることができるというので、
がんばって、行ってみることにしたのだ。
たまには、苦手なことに挑戦してみるのも
必要かなとも思って。

全8回で、一回3時間にもなる
密度の濃い講座だった。
この間、仕事的にも詰まりまくっていて、
ぜんぜん覚えられないし、
せいぜいもって10分だなあと思っていて、
はじめは替わり目を少し改作していたのだけど、
結局、自分で新作を書いてみることにした。
自分で書いたから、話は覚えているのに、
しゃべっているテンポでは、出てこなくなる。
本当にむずかしい。
きちんと古典を覚えている人も多くて感心する。

本番では、うまくいったとはいえないけど、
止まらずに最後までいけただけで、
自分のなかでは、よしとしようという感じではある。
他の人のレベルが高くて、きつかった。

今回、自分はパフォーマンスする側には向いていないと
強く実感したのだけど、
落語を書いてみたのは、面白かった。
普段、仕事で文章を書いているが、
たまに書くコラムを除けば、
あまり柔らかい内容ではないので、
こういうのもいいなあと思った。

師匠は、何かを教えるのでも、
その由来からきちんと説明してくれて、
教え方という点でも勉強になったし、
落語の見せ方、組み立て方に少し触れることができて
本当に貴重な体験だった。