細見美術館

相国寺で若冲の襖絵などを見る。
美術館の展示は一部屋だけで、
少し物足りないが、
他に来館者がまったくいないので、
襖絵の前でのんびりできる。
美術館は増築中で、
完成したら、動植采絵などを里帰りさせて、
大規模な若冲展を開くらしい。

その後、相国寺を見る。
白い壁が美しい。
石庭の石は、以前はもっと白く、
白壁の色と同じだったのだが、
最近は白い石が取れなくなってきたので、
すこし、色がついてしまっているらしい。

原在中の象の絵が魅力的だが、
修復したばかりとのことで、
色が派手。

細見美術館へ。
パティオのあるカフェで昼食。
ワインが安くておいしい。
パンも前菜もよかった。
細見美術館の展示は、
「宴の器 提重(さげじゅう) -お芝居・お花見・舟遊び-」展。
地味だが、対象を絞り込んだ展示で、
展示物のレベルは高い。

大江匡氏の設計とのことだが、
階を移動するたびに、
非常階段のようなところを通ることになるのは
建築としては、あまり感心しない。
カフェのパティオの縦長の扉だけは気に入ったのだが。

その後、六道珍皇寺へ。
途中、ねねの寺という高台寺のあたりが
人が多く、典型的な観光地になっていて驚く。
舞妓の格好をした人がいた。
おそらく観光客で、
衣装を貸してくれて、散歩ができるみたい。
和風コスプレ。

六道珍皇寺は、普通の民家の間にある。
ガイドブックによればもう閉まっている時間だったが、
まだ開いていた。
小野篁が毎晩閻魔王庁に通っていたという井戸が見える。

伏見の「鳥せい」へ。
前回行った店。
とても混んでいて、かなり待つ。
しかし、一口日本酒を飲むと、
「うまい!」
これは本当にうまく、しかも安い。
少し、飲んで、新幹線に乗って帰える。