インタビューの間に

ラーメンを食べて、帰ってテレビをつけた。
サッカー、レッズ対アントラーズを中継している。
お互いにチームカラーが赤で、
スタジアムが赤に染まっている。
いっぱいに埋まっていて、迫力がある。

レッズはボールをとると、
かなりの確率で相手のゴール前まで攻め込み、
シュートにつなげている。
スピード感があって楽しい。
アントラーズは、チャンスは少ないが、
効果的な攻撃をしている。
とてもいい試合。
2-2のまま終盤になり、
引き分けかと思うと、
長谷部のドリブルから、
エメルソンのすばらしいシュートが決まる。
レッズの長谷部はいい選手だ。
オリンピック代表に選ばれなかったのが不思議。

長谷部、山瀬、鈴木啓太、田中達也など、
Jリーグで活躍している選手を有効に使えなかったのは
やはり、山本監督の責任といえるだろう。
その山本監督がジュビロに決まったようだ。
一番難しい時期のジュビロで、大丈夫なのだろうか。

試合が終わって、
田中達也のインタビュー。
いつものように、当たり障りのないコメント。
話し方が、SMAPの草なぎに似ている。
次に、エメルソンのインタビュー。

エメルソンが話している間に
カメラが切り替わり、
アントラーズの本田がゴールネットのところで
ボコボコにされている。
何の説明もないまま、
またカメラはエメルソンに切り替わる。

その後の報道では、
観客が投げた缶を、本田が投げ返したところ、
観客が怒ってなだれ込んできたのだそうだ。
勝敗はともかく、なかなか見れないほどの
いい試合だったのに、
そんなこともわからないのなら、見に来るなと思う。
勝敗だけが大切なのだったら、
新聞で十分だ。

カメラがエメルソンにもどり、
その短いインタビューの間に、
今度はゆらゆらと小さなゆれが起きる。
ゆれが収まりそうになったとき、
一気にグラっと大きなゆれが起こった。
ゆれ方から、かなり遠いように思ったのだが、
これが新潟中越地震だった。
新潟の地震が、東京で深度4とは、
普通では考えられない。
その後、余震と呼ばれる強い地震が続く。
テレビは、地震のニュースに切り替わった。