幸せな仕事、幸せな生活

一日のうちで、
仕事に費やされる時間はかなり長い。
8時間としても3分の1にもなる。
仕事が楽しくなければ、
生活の3分の1は楽しくないことになる。
仕事を楽しむことができれば、
人生はもっと楽しくなる。

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一日のうちで、仕事に費やされる時間はかなり長い。8時間としても3分の1にもなる。仕事が楽しくなければ、生活の3分の1は楽しくないことになる。仕事を楽しむことができれば、人生はもっと楽しくなる。

ウェブ制作に関わっている人の多くは、はじめはこの仕事が好きだったはずだ。しかし、仕事を続けていくうちに「好き」でばかりはいられなくなる。無理な納期に苦しめられたり、理不尽な直しにコブシを握り締めたり。好きだったはずの仕事を、好きでいられなくなるのは悲しいことだ。

「仕事としてのウェブ制作」というのは、単にウェブサイトを制作するだけでよいのだろうか。どんな困難もサラッと受け流して、黙々と仕事を続け、期日までに仕上げれば「仕事人」なのだろうか。

仕事は生活の一部なのだから、もっとスムーズに、制作に関わる人たちがみな楽しく仕事をして、結果的にクオリティの高いサイトを作ることができたらいいのに。ウェブ制作の仕事をする時は、いつもそう思う。そもそも、ウェブというのは、ユーザーと30センチくらいの距離で接するメディアなのだ。 友人とだって、こんなに近くで話すことは、まずない。この距離感を活かすためは、メンタルな要素が重要なのだ。

ウェブ制作に関わるスタッフは、人数は少なくてもキャラクターは多様だ。デザイナー、プログラマー、ディレクター、ライター、営業マンなど、それぞれ経歴も目指しているものも、かなり異なる。こうしたメンバーで共同作業を行うためには、ある程度共通の知識や認識を持ち、お互いの立場や仕事内容を理解することが必要になる。技術的な知識とワークフローの理解が重要だ。

技術的な知識のない人をプロとは呼べないし、ワークフローを知らなければビジネスマン・ビジネスウーマンではない。ディレクターは、デザイナーの作業を理解して企画を立てる。ビジュアル素材を手配する。デザイナーは、プログラマーの作業を理解してデザインする。制作に関わる一人ひとりが、作業を受け渡す相手の立場をもう少しだけ考えることができれば、仕事はもっとスムーズに進み、楽しめるようになるはずだ。

しかし現実は、理想どおりに進まないこともある。どんなに注意しても、予想外の困難やトラブルが発生する。とりあえずは、我慢することも必要だ。しかし、我慢しているばかりでは進歩はない。愚痴っていてもつらいばかりだ。トラブルが起きたら、理由を考える。次は同じトラブルが起きないように対策を練る。当たり前のことのようで、なかなか難しい。これを繰り返し続けることで、ワークフローは次第に整理されていく。自分のワークフロー、自社のワークフローが出来上がり、クリエイターとしての信頼を得られるようになる。そして、ひとつの仕事を進めるうちに、少なくともひとつくらいは、自分が成長できるようになる。

一日のうちの3分の1以上を占める仕事時間は、たとえクライアントから受注した仕事をしていても、クライアントの時間でも会社の時間でもなく、やはり自分自身のものだ。この時間を、できるかぎり幸せに有意義に過ごしたい。

April 1, 2005 6:22 AM

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